【エピソードⅣ】

『行きたくない高校に入った』

と言うのは 大した物で 

1学年は何組だったか覚えていない

 

元々、写真を撮られるのが大嫌いだった私は

アルバムが手元に無いのは勿論だが

それ自体にも、殆ど自分が載ってなかったように思う

 

2年生になり、理系が1組~4組、文系が5組~10組で

理系の中でも、『物理』専攻が1~2組、『生物』専攻が3~4組

 

夢を絶たれ、先の事なんて考えてない

私は、何となく『生物』を選んでの4組だった

 

1年生の時に仲良くなった友達も同じクラスで

最初は、その子とばかり話していたが

「友達になって!」

と言われ、少しずつ友人は増えていった

 

周りから見たら、普通に過ごせてる高校生

夏までは、それなりに楽しく過ごしていたように思う

 

 

1学期終わり頃、クラスの中で 比較的主導権がある友達に相談された

「私、ヒー君が好きなんだよねー♬」

「今度、ヒー君達 誘って、みんなで遊ぼうよ!!」

 

 

・・中学の時を思い出す

同じ事を繰り返したくない

そもそも、ヒー君とは2年生で初めて同級生になり

3ヵ月以上経っても 話した事もなかった人物

 

私は、話を聞くだけで 遊ぶ気は全くなかった

 

 

夏休みが終わり2学期

 

席替えをして、一番窓側の前から2番目の席になった

 


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ある日の授業の合間の休み時間

 友達と騒ぐ気になれなくて

一人 窓の外を見ていた

『死にたい』と言う気持ちが強くなっていたからだ

 

周りが うるさくて

何気に廊下側を見たら

自分と、丁度 対向線上に座ってたヒー君と目が合った

 


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目が合って、無視する事も出来ず

とりあえず 私は意味もなく微笑んだ

 

 

それが、これからの高校生活を左右するなんて

思いもしなかった

 

 

何が切っ掛けで話すようになったのか 

彼からの告白がいつだったか

どんな告白だったのか

実は、何も覚えていない

ただ、「その時に一目惚れした」と言われた事は後に思い出す

初めて目が合って、その笑顔に惹かれたと

 

 

『・・同じ事を繰り返してしまった』

当時の私は それしか思えなかった

私に相談してた友達には言えなかった

 

「クラスでは話せないから、公園で話そう」

 

放課後だったのか、日曜日だったのか

それも記憶にないのだが

池や散歩コースもある大きな公園で待ち合わせをした

 

私は 時間より早く着いて、ベンチに座って待っていた

 

 

そして、知らない男に襲われる事になる

 

「大人しくしろ!殺すぞ!!」

 

 

・・本当に殺されたなら どんなに良かったか

 

 

服が乱れたまま歩いていたら

私を探していたヒー君と会った

 

 

家まで送ってくれたのは何となく覚えてる

その前後の記憶は私には無い

 

 

1年生の時 付き合った先輩にも

あんなに拒んでいた性行為は

こんな形で始まり

私は、その時の心情で

ヒー君と付き合ったんだと思う

 

 

その後、相談された友達に どう伝えたのか

どう伝わったのかは記憶に無いが

 

『ヒー君を 誑(たぶら)かした女』として

私の事を慕ってくれた女友達2人を除いて

クラスの女子に嫌われる事となる

 

 

そして、このヒー君こそが

今年、突然 私と子供にアパートの退去通告を下した

『元カレ』なのだ